■現代のゲーム事情に合わせてシステムを変更
また、“タイパ重視”といった現代のゲーム事情に合わせたシステム変更も行われているという。
「“歩く”移動しかできなかったオリジナル版では、街中などの散策はダラダラしがちでした。しかし今作では、“ダッシュ”が可能に。格段にゲーム進行が快適になったように思います。ゆっくりした当時の社会情勢から現代に移行したように感じ、これは衝撃でした」
さらに『勇者』や『僧侶』といったおなじみの職業に加え、『まもの使い』が実装されるなどの目新しさもある。
「この新職業、なかなか使えるんです。攻略がグッと簡単になるので、最初のほうで転職してしまうのもアリだと思います。それでも行き詰まったら、動画サイトなどで攻略法を研究するのも、今の時代らしい楽しみ方ですね」
一方で、オリジナル発売から変わらない魅力も健在。同時期にシリーズがスタートした『ファイナルファンタジー』シリーズが年々、グラフィックが向上されているのに対し、こちらは『HD-2D版』と40年前のオリジナル作と似た“漫画”のようなタッチを守っている。
開発側としては、デザインに関して“それを捨てるなんて、とんでもない!”といったこところだろうと、吉田氏は話す。
「この理由は、開発者である堀井雄二氏のバックグラウンドが関係していると思います。彼はもともと漫画家になりたい人でしたから、グラフィックの美しさよりも、物語の面白さと時代を問わない“普遍的なカートゥーン(アニメのような絵柄)”的な表現に重きを置いているのではないでしょうか」