■元のファン層を忘れず、ネットのない時代の楽しみを残す

 40年を経ても変わらないものといえば、音楽も同様だ。ダンジョンに入ったときやレベルアップの効果音も、耳にしただけで場面が思い浮かぶほどの“定番”。

「すぎやまこういち氏が手がけた名曲たちや効果音は、ファンの中では、なくてはならない存在。リメイク版でも同じ曲が使われていますし、これから出る作品でも変わることはないでしょう」

 また、ドラクエ全般で「元のファン層を忘れていない」姿勢も人気が衰えない理由だと、吉田氏は言う。

「PS4、ニンテンドースイッチ、ウインドウズで展開する『ドラクエXオンライン』では、ゲーム内でカジノや大富豪ができるなど大人でも楽しめる“寄り道要素”が満載。

 また、どの作品でも“ぱふぱふ”や“ゆうべはおたのしみでしたね”など、インターネットでエッチなものを見られなかった時代の子供たちの心をくすぐる文言が残っています。ドラクエ開発側の変わらぬ遊び心が、どの世代にも変わらず愛されるワケではないでしょうか」

 今年2月5日には、『ドラゴンクエスト7 Reimagined』が発売となるなど、今後も巷のドラクエ熱が冷めることはなさそうだ。

「まだ小出しのリリース状態ですが、僕としては『石板』集めの煩わしさを解消してほしいです。すぎやまこういち氏や鳥山明氏が亡き今、どのようなリメイクを施していくのか……。期待と不安が入り混じっていますね」

 2026年はドラクエの快進撃が期待できそう。

――俺たちは、もう一度お前と旅をするからな!

ジャンクハンターよしだ(じゃんくはんたー・よしだ)
本名、吉田武。書籍『ゲームになった映画たち』シリーズの著者であり、ゲーム・映画のコラムニスト兼交通ジャーナリスト。映画、アニメ、ゲームの情報総合サイト『エンタジャム』を運営する合同会社クルーズ代表