■『GTO』らしさが見られなかった『GTO』
続いて、反町隆史(52)主演の月10ドラマ『GTO』(カンテレ制作、月曜午後10時~)は、藤沢とおる氏の同名漫画が原作。暴走族の元リーダーの教師・鬼塚英吉(反町)が主人公で、1998年放送の続編。平均世帯視聴率が第4話以降は3%台に沈んでおり、TVerのお気に入り登録数は放送開始時から90万台にのせたものの、そこからは伸び悩み、“いいね”の数も民放GP帯ドラマで11位と低い。
型破りが魅力の鬼塚だが、それをそのまま、コンプラが厳しくなった令和の現在に再現するわけにいかなかった。手段を選ばない過激で暴力的な方法ではなく、対話によって解決するなど、いろいろと気を使った結果、すっかりおとなしくなってしまい、作品の魅力が半減している。
また、生徒が抱える問題を解決する毎話のエピソードに加え、縦軸となる大きなエピソードを設定しなかったのも、本作にこじんまりした印象を与えてしまった。それならば、副担任・柏原役の生見愛瑠(24)をメインにすえ、令和版のGTOとして成長する姿を、鬼塚が見守るという設定にしたほうが良かったかもしれない。
そして、小池栄子(45)主演、北香那(29)共演の『さよならノワール』(火曜午後9時~)は、警視庁西池袋署に新設された犯罪被害者支援室を舞台に、元刑事・黒木夏海(小池)と心理学者・白石絵梨子(北)が、犯罪被害者や遺族らに寄り添う警察ヒューマンドラマ。9月8日放送の第10話までの全話平均視聴率は、世帯で2.8%と撃沈している。
北香那の繊細な演技が抜群で、それを受けるバディの小池栄子も、岡山天音(32)らサブ陣も達者で、俳優陣の演技を楽しむならこの夏一番のドラマだったといえる。しかし、その繊細な演技が仇になり、ながらや倍速の視聴を許さず、午後9時台には不向きだった。