■恋愛ドラマなのに恋が盛り上がらない『ラストノート』
20歳差の恋愛が注目されたものの、葵と澄晴が惹かれ合う様子など、恋愛描写がどれもふわっとしていて弱く、2人に感情移入ができなかった。大人の恋愛を描くなら、小泉今日子(60)と中井貴一(64)ダブル主演の『最後から二番目の恋』(同局系)のように、葵の加齢の現実をぶっちゃけつつ、リアルな描写があれば違ったかもしれない。
また、恋の障害となるサブキャラが濃すぎて、そちらに目がいってしまうのも、2人の恋愛展開を弱くしてしまった。ヤバい澄晴の毒親・眞澄(佐々木蔵之介/58)、嫉妬に燃える葵の親友・優子(坂井真紀/56)を濃厚に描くトンデモ路線は、途中までは話題だったので、そちらに振り切ったほうが良かったかもしれない。
秋ドラマは、ピュアなキュンが話題になり、全話平均視聴率が世帯で5.8%のヒットとなった、芳根京子(29)主演、本田響矢(27)共演の木曜劇場『波うららかに、めおと日和』の続編が、フジテレビ系ドラマでは目玉になりそうだ。5作そろって苦戦した、同局の夏ドラマからの巻き返しに期待したい。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。