■質は高かった『さよならノワール』
物語の縦軸となる、黒木の元上司である係長・山崎創(渡部篤郎/58)の失踪エピソードが、最終盤の第10話でようやく出てきたのも、今さら感があった。さらに、ドラマの地味で重苦しい雰囲気も、時間帯的に不利に働いたようだ。演者、脚本、劇伴ともに良質だったのに見られなかった、残念な作品になってしまった。
また、仲里依紗(36)主演で、のん(能年玲奈・33)と深川麻衣(35)共演の『Tokyo middle 30』(水曜よる10時~)は、中国のヒットドラマ『Nothing But Thirty』が原作で、ミドサー(30代半ば)女性3人が人生の分岐点で自分らしい人生を模索していくヒューマンドラマ。全話平均の世帯視聴率が9月9日放送の第8話までで2.7%と、今期の民放GP帯ドラマで最下位になっている。
30代中盤女性のリアルを描くという狙いは成功していた。しかし、各人の抱える問題が生々しくはあるが、エンタメ的な派手さがないため、どうしても地味な印象があった。また、仲、のん、深川の3人とも演技的には申し分ないが、並んでみると同年齢に見えなかったため、仲の良い同級生を演じるには無理があったと思われる。良作ではあったが、放送するならプライム帯より、深夜帯のほうが支持されたかもしれない。
そして、全話平均視聴率の世帯が9月10日放送までで3.5%と、『Tokyo middle 30』、『さよならノワール』に続いて今期ワースト3位なのが、内田有紀(50)とtimelesz・寺西拓人(31)ダブル主演の木曜劇場『ラストノート』(木曜よる10時~)。49歳の一瀬葵(内田)と30歳の樋口澄晴(寺西)という、交わるはずのなかった“年の差男女”が惹かれ合っていく物語だ。