(4ページ目) 「いずれ去っていく人」NHK『舞いあがれ！』福原遥とSnowMan目黒蓮の破局で大荒れ！朝ドラヒロイン・恋愛の「3つのセオリー」とは？｜ニュース

■最近の傾向は「複数の要素」が絡んだ恋愛

　幼なじみは報われない、というセオリーがあるかのように思われた朝ドラヒロインの恋愛だが、最近はさらに複雑化しているようだ。

「最近は幼なじみに加えて、いくつかの要素を複数盛ることが増えている感じがしていて、清原果耶さん（２０）主演・２１年『おかえりモネ』では、坂口健太郎さん（３１）演じる菅波とのファーストインプレッションは最悪。その一方で、Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅの永瀬廉さん（２３）演じる幼なじみの“りょーちん”からちょっと色っぽく、生々しく迫られるシーンがあったり……。

　永野芽郁さん（２３）主演の１８年『半分、青い。』では、幼なじみとうまく行くのでは……と思わせながら、互いに別の人と結婚、離婚を経て最終的に幼なじみのところに戻ってきます。杉咲花さん（２５）主演の２０年『おちょやん』では、幼なじみと結婚するものの夫の壮絶な不倫グセと離婚がしっかり描かれていました。

　ベタな展開だけではなく、近年の朝ドラはプラスの要素として不倫が絡んでくるなど、複数の要素が含まれた恋愛が描かれているように思います。

『舞いあがれ！』では、残りの期間も考えると、これ以降新たに恋の相手が登場しないのではとも思います。舞が柏木との交際中、ちらりと出てくる貴司くんが急に色っぽくて（笑）、だいぶつやっとしてるぞ、という登場をしていました。最終的に一緒になるかは別として、貴司くんは舞ちゃんにとって特別な人、心の中の椅子に座っている人なのではないでしょうか？」

　神木隆之介（２９）主演、浜辺美波（２２）がヒロインの２３年上半期作品『らんまん』は、４月３日より放送が開始されることが発表されている。３月末までに、舞の物語はどのような着陸を迎えるのだろうか。

■田幸和歌子（たこう・わかこ）

ドラマライター。Ｙａｈｏｏ！ニュース個人オーサー。様々な媒体でドラマに関するコラムを連載しており、俳優や脚本家、ドラマ制作現場の取材なども行っている。現在は朝ドラ『舞いあがれ！』の毎週レビューを『毎日が発見ネット』で連載中。著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』（太田出版）、『ＫｉｎｋｉＫｉｄｓおわりなき道』『Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ９つのトビラが開くとき』（ともにアールズ出版）がある。

ツイッター：@takowakatendon