今、密かに話題になっている手術がある。それは「骨延長」――。
6月10日に毎日新聞が報じた、脚の骨を14cm伸ばしたドイツ人女性モデルの写真が耳目を集めている。この女性は2度の手術を経て身長が170cmから184cmへと大幅アップ。その様子を紹介した毎日新聞の記事がYahoo!ニュースへと配信されるや563件ものコメントが付き、大いに話題になった。またアメリカでは165cmから182cmへと大幅な身長アップを果たした男性が注目された。
大リーガーの大谷翔平選手(28)、俳優の阿部寛(58)、世界的モデルの冨永愛(40)ら高身長の有名人顔負けの“夢の身長”を手に入れた彼らが受けたのは、骨延長という手術なのだ。
美容的骨延長は、数年前から日本でもしばしば話題にのぼっている。アルメニアへと飛び、500万円を払って167cmの身長を10cm伸ばした医師や、トルコで600万円かけ、158cmから170cmになったホストなど、その体験をメディアで赤裸々に明かす人もいる。
一方、その骨延長には多大なリスクもあるという――。
骨延長手術の第一人者で600例以上の執刀経験がある整形外科医・吉野宏一氏(55)の元には、海外での治療に失敗し、駆け込んでくる患者が増えているという。現在東京・新宿のしらゆりビューティークリニック(伊藤孝明院長)及び、鹿児島の離島で診療を行なう吉野医師に美容的骨延長術の実態、そして海外での手術のリアルとリスクについて話を聞いた。