■令和の悪堕ち俳優は売れる説

 佐藤はメンズダンス&ボーカルグループオーディション番組を経て芸能界入り。演技未経験にもかかわらず、大役に抜擢されていた。

「幅広い役、カメレオン俳優じゃないですけど、恋愛ものだったりアクション系だったり、サスペンスだったり、クレージーっぽいキャラだったり、いろいろな役をやってみたいと思っている」

 と、2022年9月4日に『まんたんウェブ』にてコメントしていたが、景和の悪堕ちの演技を見るに、カメレオン俳優も夢じゃないだろう。

 何より、“悪堕ちした仮面ライダー”という立ち位置が、ジンクスの観点で幸先がいい。7日7日公開の映画『交換ウソ日記』などで絶賛ブレイク中の高橋文哉(22)が最たる例だが、“1度悪堕ちしたが改心したライダー”を演じた俳優は、売れやすい傾向にあるのだ。

 まず、高橋は令和ライダー第1作目である『仮面ライダーゼロワン』にて、主人公の“飛電或人(ひでん・あると)/仮面ライダーゼロワン”を演じていた。人間とAI搭載人型ロボヒューマギアの共存を掲げてた或人だったが、物語終盤で或人の心の支えだった秘書型ヒューマギア・イズ(演:鶴嶋乃愛)が殺されてしまったことで心を悪意にむしばまれ、悪のライダー“仮面ライダーアークワン”へと変貌してしまい――というドラマが、最終章の内容だ。

※画像は『仮面ライダーゼロワン』の公式ツイッター『@toei_zero_one』より

 また、同じく『ゼロワン』には、役者ではなくモデル業や『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)のMCとして人気を博している井桁弘恵(26)が“刃唯阿 (やいば・ゆあ)/仮面ライダーバルキリー”として出演していたが、彼女も1度悪堕ちしている。