■2クール連続TBSドラマと大河デビューを飾った『リバイス』俳優
井桁演じる唯阿は理不尽な上司に逆らう勇気が出せず、“ファイティングジャッカルレイダー”という仮面ライダーとは似て非なる怪人のような姿に武装し、或人たちと対立していた時期があった。最終的に仮面ライダーに戻れたが、
《(覚悟はしていたが)実際にゼロワンと戦いだしちゃったので、「とうとうあっち側に行っちゃったな」と。もう仮面ライダーには戻れないのかな……と思って、ちょっと寂しかったですね》
という心境だったことを、井桁は『ゼロワン公式完全読本』(ホビージャパン)で語っている。
次に、『ギーツ』に次ぐ若い作品である令和ライダー第3作目『仮面ライダーリバイス』では、“五十嵐大二(いがらし・だいじ)/仮面ライダーライブ”と“カゲロウ/仮面ライダーエビル”を一人二役で演じていた日向亘(19)が該当する。
『リバイス』は「誰の心の中にも悪魔が住んでいる」という設定の作品。大二にとっての悪魔はカゲロウだったのだが、物語中盤にとある理由により、パワーアップと引き換えにカゲロウが消滅した。
その結果、カゲロウ(心の闇)が消滅したせいで善悪のバランスが欠けて精神が不安定になってしまい、正義感が暴走して暴力的になってしまったり、主人公陣営と敵対したりと、1クール近く迷走が続いたのだ。最終的にはカゲロウが復活したことで元の鞘に収まり、 “仮面ライダーエビリティライブ”へと強化を遂げた。
そんな複雑な役どころを演じた日向は、今年に入ってから1月クールは『GetReady』、4月クールは『ペンディングトレインー8時23分、明日君と』と、2クール続けてTBSドラマにメインキャストで出演。さらに、NHK大河ドラマ『どうする家康』では、真田信繁役で出演することが発表されている。まだ19歳で将来性があり、演技力もルックスもバツグン。事務所イチオシの若手俳優と見て間違いない。
ちなみに、悪堕ち期間中はシナリオの都合もあり大物俳優の橋本じゅん(59)と共演する場面が多く、ここで多くを学べたことを2月4日に『シネマトゥデイ』で語っている。