今年も、各局で夏クールの連続ドラマがスタートするシーズンがやってきた。7月10日にはフジテレビの月9枠にて、森七菜(21)と間宮祥太朗(30)のダブル主演『真夏のシンデレラ』がスタート。

《真夏の海を舞台に、今夏一番ドキドキ・ワクワクする恋模様を詰め込んだオリジナル脚本の男女8人の恋愛群像劇》

 と銘打たれており、主演以外も、神尾楓珠(24)、吉川愛(23)、萩原利久(24)、白濱亜嵐(29)、仁村紗和(28)、水上恒司(24)ら美男美女の若手役者陣が名を連ねている注目作である。

「春ドラマの木村拓哉さん(50)主演の『風間公親―教場0―』は、月9らしからぬ非常に重苦しい刑事ドラマで意欲作でしたね。それに比べると今回は、月9の“原点回帰”とも呼べそうな、キラキラ青春ラブストーリーですよね。これは、2022年に港浩一社長がフジテレビジョン代表取締役社長に就任したのが大きいと言われています」(制作会社関係者)

 数年前からフジテレビは、刑事ドラマや医療ドラマばかりやっている時期があった。

「よくも悪くも、そのジャンルは無難で安パイですからね。一時期、局上層部から“刑事モノと医療モノしか作るな!”と指令が出ていたそうですよ。しかし、港社長に交代したことで、もう1度、原点回帰というかフジテレビのトレンディドラマが輝いていた頃を意識している感じだといいます。それが、今回の『真夏のシンデレラ』で描こうとしている“王道の月9”なのでは、と。ただ、ベタでしょうから、現代の視聴者に受け入れられるかは博打ですよね……。

 そして、脚本と主演に関しては、ある意味で『教場0』以上に挑戦的でもあります。この2つも、大博打と言えるでしょうね」(前同)

『真夏のシンデレラ』の脚本を担当するのは、新人脚本家の市東(しとう)さやか氏。昨年11月に『第34回フジテレビヤングシナリオ大賞』の大賞を受賞したばかりで、連ドラデビュー作がフジの看板である月9枠。ある意味で彼女こそがシンデレラガールともいえる。