■役者として一流の演技力を見せつけた天野

 最後に、沸き立っている3つ目の理由は、純粋な演技力の高さがある。天野が『王様戦隊キングオージャー』で演じるグローディは、“死体を愛しているが自分は不死身で死ねない。生き生きしている人間は忌々しいから目についたらとりあえず殺す”という、とても日曜朝に出していい設定ではない危険すぎるキャラクターだ。怪人態ではなく、メイクを施して黒い外套と帽子を纏った天野が素面で演じているのだが、これが言われても天野とは分からないくらいに役に入り切っていて、非常に怖い。

《やべえ、この写真(※役が抜けたオフショット)だと一目見ただけでめちゃくちゃ天野さんだって分かるのに本編じゃ何も分かんないっていうTwitterはアレだけど演技力は凄まじいからな》
《演技力たけえおっさんだな誰だろ…→TLのフォロワーの一部が天野さん…?って騒ぎ始める→どの天野さんだよ…って思いながら声に耳を傾ける→まさか!?の感覚はリアタイじゃないと味わえなかった すげえわ》
《天野浩成、おもしろツイッター芸おじさんではあるんだが、演技力が本物すぎる》

 と、多くのファンがあらためて天野の演技力に感嘆したのである。

 妻の雛形が先に出演していたことに触れて、「配偶者である雛形あきこが、イロキ役で劇場版に参加させて頂いた時も、すごく嬉しかったのですが、同時に羨ましくもありました。それを知っているイロキは今回の出演をとても喜んでくれました」と、コメントを寄せた天野だったが、雛形は情報解禁後にXを更新。

《ヤバいやつだな (顔色が悪くて)白すぎるもん》

《皆んな グローディ天野って 呼ぼうぜ ままのイロキのようにさ》

 意趣返しで、夫である天野をノリノリで弄っていた。

 人気バラエティ番組『沸騰ワード』の出演を筆頭に、芸能界屈指のラブラブ夫婦として有名な雛形と天野。あらためて夫婦そろって戦隊で俳優としての実力を見せつけたようだ――。