■雛形の“先行出演”で特撮ファン以外からの注目度も上がっていた

 この天野が『キングオージャー』出演で人気が“再沸騰”している理由は、雛形の存在も大きく影響している。

 7月28日、『キングオージャー』はテレビ版と連動した劇場版『アドベンチャー・ヘブン』が公開されていたが、雛形は同映画にて、“先代トウフ国(※)の女王殿(おんなおうとの)・イロキ”を好演していた。

 過去に食料独占の悪政に走ったことで、現王殿の“カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー(佳久創・32)”ら民衆に討ち取られた悪の女帝である。イロキとカグラギとのやり取りは、重厚な大河ドラマのような素晴らしさで高い評価を誇った。

(※『キングオージャー』は、6つの国の物語。『トウフ』は農業が発展した、和風の国であり、演者の佳久は大河ドラマ経験者)

 天野のX(ツイッター)はトップに雛形のSNSをまとめたポストを固定していたり、雛形が何かあるたびに《ままがドラマにでます!!!》などと綴ったりと精力的に告知を行なっているが、『キングオージャー』でもピンク地に「ママのイロキち」「バンザイして」の文字が施された手作り感満載のうちわを自作した写真を投稿したのを筆頭に、全力で雛形をプッシュ。

※画像は天野浩成の公式X(ツイッター)『@amano_kousei』より 

 当時の舞台挨拶で雛形は「誰よりも主人が喜んでいた」と、天野が自作していたことに触れつつ言及していた。これも、天野の出演解禁後に「夫婦が沸騰している理由」にかかわってくる。

 ファンが沸き立っている2つ目の理由は、天野が妻への愛を爆発させ続けていた間も、実は裏で『キングオージャー』出演の話は動いていたことだ。

 天野は天然エピソードが目立つ半面、ドッキリ番組で“オレオレ詐欺に引っかからない”“雛形をニセ警官から守る”など、頼れる姿を見せる機会も多く、『仮面ライダー剣』で演じた橘にちなんで、“肝心な時にしか役に立たない”“やっぱり一流だよな”というワードで評価されることが多い。今回も、毎日のようにXを連投していながらまったく出演を悟らせなかったことから、

《橘ダディ天野さん……あんなにツイ廃なのに今の今まで全く匂わせがなかったの流石だぁやっぱ一流だよなぁ橘さんは》
《天野さん普段はこの人大丈夫…?ってなるぐらい天然なのに、役はしっかりこなすし、ネタバレは一切しないしプライベートと仕事の線引きを徹底してるんだよな 肝心な時にしか役に立たない男って橘さんだけじゃなかった》

 と、情報管理においてのプロ意識の高さを評価する声が多く寄せられているのだ。