創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を巡って、副社長を引責辞任した白波瀬傑(しらはせ・すぐる)氏。その現状についてジャニーズ事務所は10月3日、朝日新聞の取材に対し「現在は嘱託社員として引き継ぎを行っております。今後については未定です」と説明したことが明らかになった。
白波瀬氏は1975年にメリー喜多川氏(享年93)に声をかけられてジャニーズ事務所に入社。以降、半世紀近くジャニーズの番頭を務め、マスコミ対応の窓口を取り仕切ってきた。
1996年にはジャニーズ事務所の取締役に就任。その後、専務に昇格し、2019年に代表取締役副社長に。しかし、ジャニー氏の加害問題を受け、9月5日付で副社長を引責辞任していたことが同7日の会見で明らかになった。
会見で記者から白波瀬氏の不在を指摘された東山紀之新社長(57)は「責任を取って退任したと思いますので」「前の世代ですので」と応じていた。
ところが一転、10月2日に行った2度目の会見終了後、東京新聞の望月衣塑子記者に白波瀬氏に説明責任がないかと問われた東山は「白波瀬さんにはやはり、説明責任があると思うので、うちの事務所に携わってくれた人たち、やはり協力を仰ぎたいなと思うので、それも含めて検討していきたいと思う」とコメントした。
■「雲隠れしたビッグモーターの前社長親子と一緒」と批判殺到
ワイドショー関係者が話す。
「白波瀬氏は最も長くジャニーズ事務所で働き、ジャニー氏、メリー氏、藤島ジュリー景子氏(57)のことも近くで見てきた人物です。ジャニー氏の加害問題についても彼が一番知っているのではないか、と指摘されているほど。だからこそ、マスコミ関係者からはかねてより“会見に出るべきだ”という声が出ていたんです」
そんな白波瀬氏がいまだに嘱託社員としてジャニーズ事務所に残っていることが明らかになり、
《社員として事務所に籍があるのに会見に出て来ない、出さないというのはどういうことなの? おかしい》
《嘱託社員かどうかは関係ない。さっさと連れてきて、話をさせればいいだけの話。雲隠れしたビッグモーターの前社長親子と一緒》
《白波瀬は嘱託社員? 退任したので会見は出ません、でもこれまでの力をまた使って欲しいから勤務はしてもらう? 何も変わってないジャニーズ事務所。ほんとに信用ならない組織。狡猾で卑怯》
と批判が殺到。X(ツイッター)では「嘱託社員」がトレンド入りするほどだった。