■『アクマゲーム』の撮影は昨秋だった

 ドラマ『アクマゲーム』はAmazonプライムビデオで150以上の国と地域で世界配信海外展開を行なうなど、企画自体が“大型プロジェクト”。佐藤東弥監督が1月11日に準備に丸2年要したことをポストするなど、時間をかけて制作されていた。具体的なクランクインの時期は「(23年)9月下旬」だと、出演者のSixTONES田中樹(28)が『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)で明言している。

※画像は『アクマゲーム』の公式X『@ntv_acmagame』より

 一方で、『セクシー田中さん』のクランクインも23年9月。初回放送日は10月22日だった。

「『アクマゲーム』は撮影も『セクシー田中さん』と同時期で、原作者がお亡くなりになるというあまりにも不幸なことが起こる前に、ほぼ出来上がっていた作品だと考えられます。ですので、“日テレは『セクシー田中さん』の件を反省していない”という指摘は、時系列的に考えれば少々違うと思われます。

 しかし、『セクシー田中さん』の件があったのに、原作を大幅改変して制作したドラマの放送を強行した、と言われたらそうかもしれません。事実、原作者からはツッコミが入ってしまっているわけで……。そして、あらためて、原作者にもドラマの内容は知らされないという強引と思える制作手法を取っていたことが明らかになったわけで、それに疑問や批判の声が上がるのは避けられないことでしょうね。

 ただ、民放ナンバーワン局である日テレが、『セクシー田中さん』の問題をおざなりにするとは考えにくい。今後のしっかりした方針は示されるはずです」(前出の芸能プロ関係者)

 5月27日に行なわれた定例社長会見で日テレは、『セクシー田中さん』の特別調査チームの報告に関して「外部弁護士とともに、まとめに入っている段階」と、明らかにしている。2度と不幸な出来事が起こらぬように――日テレの報告には多くのエンタメファンが注視しているだろう。