■『田中さん』は『下剋上球児』に“下剋上”成功!
笙野(毎熊)は最初こそベリーダンサーの田中(木南)を“痛いおばさん”呼ばわりしていたが、話が進むにつれて成長。デートで田中が化粧に失敗した際は、バカにしてきた通行人に怒るまでになった。
朱里(生見)の相手役である小西(前田)も、初登場時は平気で二股をかける“チャラリーマン”として描かれていたが、彼もただのチャラ男ではなかった。非モテだったのに、有名大学や商社マンの肩書きがついた途端にモテ始め、虚しくなってしまった――という過去が掘り下げられたのだ。そのうえで、朱里には本当の顔を見せるようにもなり、第9話でついに告白もする。
「田中と朱里を起点に、男性陣の成長譚や内面、女子組に負けず劣らず共感できる葛藤を描くことで、物語に深みを与えましたよね。
そして、田中と笙野、朱里と小西が応援したくなる魅力的なキャラに育った終盤に、王道のラブストーリーを描いていく――と。『田中さん』の構成は完璧だと感じられますね」(前出のテレビ誌編集者)
放送の毎に魅力があふれていき、ドラマのファンをどんどん増やしていった『田中さん』。見事な“継投構成”がハマり、同作のコア視聴率は天下の「日曜劇場」枠で、しかも主演が役者として高い評価を得ている鈴木の『下剋上球児』を上回ったというわけだ。
⚾️新告知⚾️
— TBS系日曜劇場「下剋上球児」【公式】毎週日曜よる9時! (@gekokujo_kyuji) December 10, 2023
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最終回予告‼︎
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🍂『#下剋上球児 』
最終回放送は17日よる9時🍂
第9話ご視聴ありがとうございました!
越山vs星葉
遂に星葉に勝って決勝戦へ💥
ついに完結ーー!
あと一勝で甲子園🏟️… pic.twitter.com/Fj5n7sYYDA
「2018年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』で主演を務めるなど、鈴木さんは言うまでもなく、現在の日本芸能界のトップ俳優。作品ごとの役作りも完璧で、ガリガリにやせ細ったり激太りすることもいとわない。彼が『下剋上球児』で演じている南雲も、本当に“学校の先生”ですよね。
そんな強大なライバルを相手に、『田中さん』は勝利した。木南さんは以前から演技力が高く評価されてきた女優ですが、地上波の民放GP帯の主演は『田中さん』が初めて。放送枠も、日曜劇場に比べたら遅く数字が取りにくい時間。『田中さん』と木南さんは、ジャイアントキリングを起こしたと言えそうですよ」(前出の制作会社関係者)
1週間後の12月24日に最終回を迎える『セクシー田中さん』。主演女優の木南は、初の民放GP帯主演ドラマで、堂々、胸を張れる結果を残せそうだ――。